{curiosity}サンドスキー
サンドスキーって
ダンボールとか使ってすべる、
砂すべりみたいなものかと思っていました。
この絵を見るまでは。
賑やかさが伝わってくる一枚。
その中に描かれているのはスキー板。
ちゃんとスキー板を履いているんですね。
小屋らしきものも描かれています。
はためくのは、氷と書かれた旗でしょうか。
遠くには海も。
なんだか楽しそうな場所。
ということで、
好奇心のままに御宿のサンドスキー場へ。
近くまできて、
看板を見つけるも、入り口がわからず、
散歩中の方に聞いて、ようやく入り口へ。
今は、サンドスキー場ではなく砂の道。
トレイルコースになっていました。
入り口らしき場所に立ちましたが、
砂の道が見えず不安に。
草の道があるようなので、とりあえず進んでみます。
てっぺんまで行って、わからなかったら引き返そう。
みあげるほど大きなグミの木が風で裏返り、
シルバーリーフの美しさが映えます。
楽しい気分になってきた。
シャリンバイもあった。
少し海から離れているけど
海岸にいる気分にさせてくれる。
ここにきたきっかけとなった版画を描いた
船崎光治郎さんは植物に詳しかった方。
房総の道を一緒に歩きながら、
植物の話を聞けたらどんなに楽しかっただろうか。
てっぺんだと思っていた場所へ着きました。
薄暗い木のトンネル。
キョンの足音が聞こえた。
ひらけた先に、それらしい景色。
版画の場所はここだったのかな?
よくわからないけど、あまり感動はしなかった。
目線を反対方向にうつすと、
足跡があり、まだ先に進めるのではと思い、歩みを進めることに。
もう一度、木のトンネル。
前へ進む前に
トンネルの手前で一度振り返ると、
この景色がひろがっていた。
この景色は好きだった。
ここがサンドスキー場のメインの場所だったのかもしれない。
更なる道を進むことに。
トンネルを抜けると、
版画の中の絵と同じような青い海が見えた。
青い海を見て、ここにくる前に寄った海岸にあった看板を思い出した。
ここの砂もあの海から届いてきたのだろうか。
写真・文 カマダ