{sampo}御宿海岸

on the page のコーナーで紹介した、

船崎光治郎さんの版画。

数ある版画の中でも、目をひいた一枚。

タイトルは『御宿海岸』とある。

砂浜と海岸。

山には白い塔。

奥に少しだけ民家が見える。

たびたび訪れる、御宿海岸。

当時はこんなにのどかな風景だったんだ。

今の景色と、

版画の中に閉じ込められた景色を見比べたくて、

車を走らせました。

この道を曲がれば御宿海岸。

手前にはのどかな漁港。

御宿海岸を挟むようにある、二つの漁港のひとつ。

右側の漁港。

こじんまりとしています。

ここは、

右側の漁港

御宿海岸の狭間。

版画の中の二人みたいに、

仲良さそうなカップルが海を眺めていました。

右側の漁港から見た御宿海岸。

版画の構図と似たような位置に立ってみました。

山には、白い塔。

奥に民家が。

版画の景色と比べると

家の数や建物がある範囲が広がっているのがわかります。

砂山も少し減っている感じ。

置かれていた木製ベンチ。

のどかな雰囲気。

漂う空気は今も昔も変わっていなさそう。

綺麗な御宿の砂。

今日は、夕焼けが綺麗だろうとふんで、

もう少し御宿で過ごすことにしました。

ふと、待宵草という植物の名前が思い浮かびました。

船崎さんの版画集に植物画があり印象的だった花です。

待宵草。

宵を待つ。

ってこういうことかなあ。

なんてことを考えていたら、

足元に黄色い花。

これが待宵草なのかはわからないけど、

一緒に夕焼けを待っている感じがよかった。

写真・文 カマダ


 
 
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